料理のこと

"今週のお題" に、はじめて挑戦してみます

 

 

「得意料理」…

うーん、迷います

 

 

主婦になって、はや3か月

お料理は毎日するけれど

いまは目下、修業中の身。

料理本を片手に、

チャレンジを重ねる日々です

 

味のつけ方から、

野菜の保存から、切り方から

一からのスタート

どれも新鮮で面白いけれど

良い意味でも悪い意味でも

全てがはじめて。

 

出来上がるまでは

そのお味は神のみぞ知る…

といったところで

 

食卓を囲んで口にしてから

あ、ちゃんとできてる

と ほっとするような毎日です

 

そんなこんなで

"得意料理"

なんて太鼓判を押せるほどには

まだまだ経験が足りないのです

 

 

いつか

「あれ 作って!」

と言われるような

とびきりおいしい自慢の一皿を

作れるようになりたいな〜と

夢みているのですが…

そんな段階です

 

 

 

そんな私が、

得意料理

ときいて思い出すのは

母の作るコンビーフシチュー。

他のどこにもない

やさしくて特別な味です

 

コンビーフの缶詰を使って

小麦粉から作るシチューなのですが

独特なコンビーフのうまみと

玉ねぎの甘みと香ばしさ

牛乳の優しい口あたりが

絶妙にマッチして

あっと言う間にペロッと一皿

 

私にとっては、これ以上ない

ごちそう なんです

 

台所をのぞいたとき

母がこのメニューを作っていると

出来上がるまで待ちきれなくて

何度も何度も見に行ったり

いっしょに玉ねぎをいためたり…

 

あったかい湯気の上がる

ほかほかの台所の風景とともに

だいじな記憶の一片になっています

 

 

 

このレシピは、母がおかあさん

(つまり私にとっての祖母)

から受け継いでいるそうなのですが

 

作っているといつも

そのことを話してくれたな

なんて思い出します

 

母方の祖母には、

会ったことがありません

私が生まれる前に

病気で亡くなりました

 

そんなわけで、その面影は

母が話してくれる思い出の中と

そこから繋ぐ、なんとなくの想像

それだけです

 

でもきっと

やさしい人だったんだろうな

と 母の話を聞くたびに思います

 

結婚してすぐに母を亡くして

わたしが生まれて

 

どんな思いだったろう、と

時折ふっとよぎります

 

結婚してから

そんなことを考えることが増えて

その度になぜか

母の声を聞きたくなるのです

 

いっしょに住んでいたときは

そんなこと思ったこともなかったのにな

なんて不思議に思いながら

 

とくに何があるわけでもなく

ただ、話したくて

聞きたいこともたくさんあって

 

もっともっと、

いっしょにいるうちに

たくさん話をしておけば良かった

なんでもっと、

話をしておかなかったんだろう

部屋にこもってばかりいたんだろう

もっと早く帰ってきて

料理いっしょに作れば良かった

せっかく作ってくれたごはん

残しちゃったこといっぱいあった

もっとお母さんのごはん

いっぱい食べておけばよかった

 

 

なんて思うと

ぼろぼろ涙が止まらなくて…

 

まだ生きてるのに 笑

 

 

昔、

母に叱られたあと

それまで全然納得いかずに

反発してふてくされて

でも、

母のごはんを口にした途端

なぜだか涙が止まらなくなって

心の中で ごめんなさい と

反省することが

よくありました

 

その頃は、

理由はよくわからなかったけれど

今になって思うのは

 

料理って

愛情そのものなんだな

ということ

 

 

毎日、かえってきたら

あったかいごはんがあるって

なんて幸せに

生きてきたんだろう

なんて思いながら

 

いつか自分もそうなるべく

台所に立つ毎日です

 

 

さて、

肝心のコンビーフシチュー

最後に作ってもらったときは

大事にとっておいたら

父に食べられてしまって

私のお腹には入らず…

 

名前書いておかなかったのを

激しく後悔しました

 

アイスには欠かさず

名前書いていたのに。

まさかシチューが狙われるとは…笑

 

 

 

今度実家に帰ったら

シチューの作り方

ちゃんと教えてもらおうっと!